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学生から見た民事法基礎ゼミ/3年課程 田中徳彦

民事法基礎ゼミでは3年課程の1年生は3つのゼミに分かれます。全10回の6回が済みました。魅力的でのめりこめる内容です。

 ゼミの3-4週前に課題がWEB上で発表され10日前に答案を提出します。課題は難解で現行の論文試験とくらべる学生もいます。基本書や問題集を調べるだけでスラスラ書けるレベルではないため、学生間での課題の検討は自由とされ、勉強会も行われています。3年課程は、法学部卒で勉強の進んだ既修者から他学部卒のホントの未修者まで実力差があります。にもかかわらず課題のレベルが高く、未修者にはきついです。ただし日数がありますので、未修者でも課題の理解と評価に足る答案提出が可能と思います。そして難解であることはむしろ全体のモチベーションを高め、学生の理解を助ける結果になっています。

 提出後は、本学の民法の先生方と北海道の現場の弁護士の先生方が、丹念に採点・添削をして下さいます。第6回までのゼミのために、10-20名の先生方が1000通以上のメール交換をしたと聞きました。私のゼミの教員は裁判官経験もあるベテランの弁護士さんですが、実に仔細にかゆいところに手の届く添削をして下さり、ビックリしています。答案1通につき30-40分かけてらっしゃるとの事で、予備校等での添削答練の経験者はこの添削に驚くのでは?と思います。メールでの質問等にも迅速・丁寧な御返事を頂いており、答案採点等で土日がつぶれる上に、質問対応にまで時間を作って下さること自体に再度ビックリです。

 ゼミの3日前には、各ゼミの主報告者と副報告者の2名が、自分の答案をWEB上に 掲示します。それをベースに主・副で対峙・補完して理解を図るという趣旨のゼミが目指されます。教員は、各学生の答案内容を把握した上で指導なさってます。難しい論点ではどの見解を採るかで学生の答案が散らばりますが、「(学生の)だれそれさんはこう書きましたが、これについては?」等と理解を深めて下さいます。アメリカ映画で紹介されるロースクールでのソクラテスメソッドのようなきつい対立構造とは違いますが、綿密な双方向の授業は「当り!」であると感じてます。ゼミの最後には採点済の添削答案の返却や教員が選んだ模範答案の配布もされますが、競争原理の好適用になっています。

 私は理系の大学院修了で社会人入学ですが、理系の研究現場や日常業務の現場においても、この程度にまでのめり込める知的なシステムはそれほど多くなかったです。また他学部出身の未修者としては、ゼミの準備によって自分なりに理解が進んだと思っています。難題を明確に書こうとすることで、何を理解していないのかがわかります。単に知識ではなく、書くことを通じた理解力の深化の必要性を感じさせられました。そしてゼミを通じて充分なサポートとモチベーションも与えられます。残り4回のゼミも頑張るつもりです。

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最終更新日:平成21年4月1日

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