センターの目的と役割


ご挨拶

 高等法政教育研究センターは、2000年4月、新しい世紀を目前に、北海道大学法学研究科・法学部が、広く地域や社会とむすびつきながら、新しい知の創造と発信をおこなっていくために設立されました。

 21世紀日本の地域と社会は、大きな変化の波に洗われています。グローバル化が進展し、職場や家族のあり方が大きく変わるなかで、従来の制度や政策と社会の現実とのギャップが広がっています。人権、環境、地方自治、格差など、多くの分野で次々に新しい課題が提起されています。こうした中で本センターは、日本と世界が直面する様々な問題群について、地域の人々とともに考え、問題提起をおこなっていきたいと考えています。法律学・政治学を中心に据えつつも、幅広い学問領域と連携し、また行政や実務家とも協力しながら、狭いアカデミーの枠をこえた知的交流のセンターとなることを目指しています。

 本センターは、こうした課題を果たすために、統治とデモクラシーの新しいかたちを検討する「ガバナンス」部門、現代社会の変化に伴う法現象のダイナミクスを考える「法動態」部門、そして市場、文化、政治の国際的広がりを扱う「グローバリゼーション」部門という三つの部門をおいています。

 この三つの視点から、本センターは、第一線の研究者や実務家を招いた研究会、講演会、シンポジウム、セミナーなどを開催しています。北海道大学法学研究科・法学部と内外の研究機関や行政、市民団体などとの幅広いネットワークをつくりだしながら、知的協働の成果をさまざまなかたちで発信しています。さらに、こうしたネットワークや知的協働を、新しい教育実践や教育技法の開発にむすびつけ、教育機関としての役割を全うしていきたいと思っています。

 本センターの活動に、多くの皆様のご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。 

高等法政教育研究センター長 宮本太郎