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附属高等法政教育研究センター

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 イベント詳細

シンポジウム・研究会の記録

2001.7.7 掲載

シンポジウム「分権時代の自治体改革」

北川正恭●三重県知事
磯田憲一●北海道副知事
田岡克介●北海道石狩市長

●主催:高等法政教育研究センター
●共催:(社)北海道雇用経済研究機構

報告

 前半の基調講演では、北川知事が6年間の県政を振り返って、改革の過程と到達点、そして今後の課題について語った。

 北川氏は、ゼロ・ベースで県政を見なおし、新たな価値を創造することを目指して知事の座についた。まず取り組んだことは、県庁内の行政文化の刷新であった。単に法令を遵守する、予算を消化するという行政から、目標・理念を実現する行政へ転換することが、最大のねらいであった。そのために、県職員の意識改革に取り組み、経営における顧客満足という概念を行政に適用して、生活者起点の行政という理念を作り出した。また、職員の意欲を引き出すために、全職員から県政に関する提案を引き出し、様々な改革を実行した。改革は細部から、現場からというのが、三重流改革の哲学である。

 北川県政の最大の成果は情報公開と政策評価である。これによって、県民の県政に対する態度、接し方が大きく変わった。単に陳情、要望をする民主主義から、県民自らで考え、予算の使い方を決めるという民主主義が三重県で始まろうとしている。そうした県民意識の変化は、当然県議会や職員組合にも大きな影響をもたらした。そして、今後の改革課題について、知事・県庁と県民とが緊張感を持って議論しながら取り組みたいという決意を述べた。

 後半のパネルディスカッションでは、磯田副知事、田岡市長がそれぞれ北海道や石狩市における改革の実践について語り、北川知事を交えて改革が成功する条件、住民参加とリーダーシップのあり方について討論した。また、小泉政権が打ち出そうとしている構造改革について、地方の側から問題提起を行った。

 会場には400人近い聴衆が集まり、多くの質問が寄せられ、大変活発で刺激的な場だと好評を得た。

 

感想

●時間を忘れるような、内容にあふれたシンポでした。率直で体験に裏打ちされた実り多い話、大変参考になりました。自分の手許から始める改革への取り組みにつなげられたらと思います。(地方公務員)

●北川知事のお話は大変面白かった。(発想の転換)北海道の情報公開に期待したい。

●北川知事の講演は分かり易くよかった。小泉政権下での地方のあり方については、タイムリーでとてもよかった。公務員の意識改革が必要だと痛感した。(公務員)

●三重県出身で地元にいた時にはあまり政治に関心がなかったけど、せっかくのいい機会だと思って来ました。国や地方の莫大な赤字は地方自治体などだけではなく、住民にも責任があるという話は興味深かったです。三重県のPRをするには、鈴鹿サーキット(F1)や志摩スペイン村、松坂牛も使うといいかもしれませんね。(学生)

●北川知事のお話は、さすがに志が感じられた。自治体のシステム論からさらに進んで、北海道なり各地域の自立戦略にも入って欲しかった。(札幌市 公務員)
北川知事の話は明瞭でわかりやすい内容だった。とても刺激になる話だった。特に住民の視点から見る意識への転換と「文化」という言葉の持つ意味とそれを変えようとする行政を実行しているところに感銘を受けた。(札幌市 学生)

●分権時代、職員の意識改革と市民の意識改革が必要だと思います。首長の考え方が県を変え、首長の決断が町づくりを左右するのだと思います。(石狩市)

●北川知事の話でパワーをもらいました。ホスピタリティが大切だと考えている私としては、それを実行実践している三重県がうらやましくなりました。道庁にも是非取り入れていきたいと思います。一人一人の変革が大きな改革のうねりになっていくに違いないと思いました。(人事課と財政課の話はまさにそのとおりだと思い、思わず拍手したくなりました。)(札幌市 地方公務員)

●民間から道職員になって私自身が感じた「非常識」を、県トップの立場で改革する情熱を感じるとともに、それを実現できることをうらやましく思えた。私も是非変えてみたい。(札幌市 道職員)

●「三重から始まる市民革命」の北川知事の講演、地方自治を考える上で、知事の実践の話は大変参考になった。北海道も情報公開の必要性を切に感じることを学んだ。私は一市民の立場で。(旭川市 非常勤講師)

●北川知事のお話、もっと聞きたかったですね。私も時間をたつのを忘れました。住民基本の自治、住民が成長する事で自治が育ち街が育つ事を実感いたしました。ありがとうございました。(奈井江町 公務員)

●北川知事の話は大変進歩的で、三重県がうらやましいです。私たち道や市町村民で、よりよい街づくりをしていきましょう。大変、いろいろと参考になりました。(石狩市)

●地方分権が次のステップを踏もうという時、タイムリーなシンポジウム。三重の意欲的県政、パネラーの真剣な発言、好感が持てました。(鷹栖 無職)

●地方分権・自立は、首長の資質、力量、識見が如何に重要であるか。今回のシンポでその認識をより一層深める事が出来た。(札幌市 社団法人理事)

●北川さんのお話で、一時の馬力でなくシステム全体を変えて絶えずホームランが出るような仕組みを作るというところに熱い情熱を感じました。今日のシンポジウムは、いろいろ と刺激を受ける部分が多く元気が出ました。ありがとうございました。(北広島市 学生)

●大変興味深く拝聴しました。三重県のようなことが全国に広がることを期待します。(虻田町)

●この度の機会を作ってくれましてありがとうございました。指導者、トップが変わるとこんなに変わるものなんだと思いました。また指導者の考え方、時代の流れを読む力は、人と交わり情報をいかに早く持つかではないのかなと考えさせられました。指導者、トップの責任の重大さ大切な事を痛感させられました。(長万部町 町議)

●とっても勉強になりました。北川正恭さんの政治家として首長としての手腕をもう少し知りたかったと思います。       (釧路市)

●新しい視点を得た部分と今までの自分の考えに確信・確認得るもの多く、とても有意義だった。副知事、頑張ってください。自分も頑張っていこうと決意を新たにしました。(上川郡清水町 自治体職員)

●地方分権時代における三重県の取り組みを、少しでも取り入れるべく参考となった。(栗山町 地方公務員)

●第一部、とても面白かったです。笑いも交えつつ、言いたいことはよく分かるという演説のお手本のようなお話でした。第二部も良かったです。立場の違いがまたよかったと思います。(札幌市 大学生)

●緊張感を持ちながらの判り易い話しでとても面白かったと思う。首長さんもやっぱり自分達と同じところもあるのかな?とも。(札幌市)

●第一部の論点をふまえ、第二部のパネルディスカッションにおいても、道、県、市といった政策の違いが伺え参考になりました。(札幌市 無職)

●小泉改革政策に関することは市民が最も関心の高い事ですが、このシンポに出席して非常に価値がありました。地方政治の原点は住民改革であり、その成果から行政改革にいたるのではないかと思い、市民参加の市民活動に自信を持つ事ができました。次の機会にも是非と思っています。(札幌市 無職)

●評価システムの確立、情報公開などは、たしかに痛みは伴う改革ではあると思うけれど、クリーンな地方行政の為に頑張っていってほしい。(札幌市 学生)

●私たちが感じていることを適切に言われたことを、嬉しく思いました。(自営業)

●流れが変わる事が実感できた。研修の重要性を感じた。パネルディスカッションは難しくて分かりにくかった。(士別市 地方公務員)

●大変参考になりました。①行政担当者の責任の取り方について。官庁内で担当が異動するので、前任者の失敗はそれが明らかになった時点の担当者が責任を追及されるというシステムがある。②それぞれの分野でスペシャリストを育てるべきではないか。ジェネラリストよりもスペシャリストとして官僚は成長していくべきではないか?庁内研修制度等を考えたらどうか?③各種審議会の構成メンバーはオープンの募集原則で決めるべきではないか。審議過程の公開、答申の期限付きの作成と公開が必要と思う。(小樽市 研究職)

●非常にバランスのとれた討論でした。出来れば小泉改革が進むであろう半年後くらいに検証のシンポをして欲しい。(札幌市 新聞記者)

●北川知事のユーモアを交えた講演には、いろいろな意味で勇気付けられた。 (札幌市 公務員)

●改革の知事は、やはり切り込み方が違う。今朝テレビで田中知事の弁舌を見たので、失うもののない人は、またそのような気持になれば本物の改革ができるということを改めて実感した。情報公開がキーポイントですね。(厚真町 主婦)

●前半は北川知事の明解な説明。情報公開と結果の成果チェックで職員のやる気を起こさせ、県民に満足を与える賢明な手法に敬服した。北海道もこの精神でやっていけばと思う。(札幌市)

●北川さん、今度三重の本居室長の祭りにボランティアで手伝いに行きます。ちなみに私は道職員です。個人的にしろ、別の自治体の人同士が交流するメリットを教えてください。(道職員)

●三重県知事のやる気と熱意には頭が下がるばかりです。それに引き替え、道や市の幹部のやる気の無さにはうんざり。国にはぺこぺこ。こういった場に道や市の幹部を出席させ、拝聴させるべきではないか。(札幌市 無職)

●テレビ等で拝見いたしておりましたが、直に伺う事ができて大変喜んでおります。基調講演:大変元気の出る話でもう少しお伺いしたかった。市民が変わってはじめて出来る「生活者の起点」のコンセプトでキーワード「情報公開」。幾分時宜なのかとも思いますが、やはり県知事の手腕と手法によるところが大きいとも思う。道政にもその元気さがある、との最後の締めの言葉でしたが、一市民として参画には望むところです。やっぱり変わらなきゃ。これまでのように利権、癒着のぬるま湯で甘い汁を吸う人々に支配されての世界ではいけないのだと確信しました。そしてその兆しは波及している事も…。小集団の政策が何故通らないか?そこが三重県と道の格差なのか?と残念に思う。「目的と手段の混同」:道職員の「誇り」「特権意識」を排除し、気概がまだ感じられない。やはり三重県知事のすごさばかりが印象深い。(札幌市 無職)

●北川知事の講演は、自治体の長の影響力というものを強く感じさせられた。やはり旧体制を改めるきっかけになる事柄として、長の指導力は要素の一つとして必要であると感じた。またパネルディスカッションを通じても、一貫してこれからの自治体の変革と選択(決断)の必要性を感じた。こういう時代に自治体職員として仕事をしていく上での意識のあり方を自分なりに考えるいい機会となった。(札幌市 道庁職員)

●北川知事の「ヒットを常に出し続けることのできるシステムの構築が必要」という言葉に、北海道に必要なのはまさにそのシステムであると思いました。根本であるシステムを構築するのが今の世代に求められているものだと痛いほど感じました。(札幌市 学生)

●大変面白かった。地方分権を進めていくには、まず何よりも一市民が意識を持って地方自治に参加していく事が必要だということがわかった。また、北海道も地道に頑張っていることを知った。(札幌市 学生)