ワークショップ「体制転換と法」研究会

20170511ポスター ポスター(PDF)

  • 時間:16時30分~
  • 場所:北海道大学 メディア・コミュニケーション研究棟 608号室

「中国の市民社会形成とキリスト教」

中国で拡大を続けるキリスト教と市民社会についてワークショップを開催します。報告者として浙江省温州でプロテスタントの非公認教会を率いる牧師の朱尋道氏を迎え、中国の基層社会にキリスト教が広がった背景や、党・国体制とキリスト教の関係について考えます。さらに朱氏の報告をふまえ、藤野彰氏(北海道大学国際広報メディア観光学院教授)や作家の劉燕子氏とともに、中国における市民社会形成の展望について討論します。

  • 報告:
    朱尋道(中国浙江省温州ベタニア教会牧師)
  • コメンテーター:
    藤野彰(北海道大学国際広報メディア観光学院教授)
    劉燕子(作家、翻訳家)
  • 解説:
    佐藤千歳(北海商科大学准教授)

朱尋道氏:1975年、中国浙江省出身。中国で最もプロテスタント信者の集まる同省温州市で育ち、香港で神学の学位を取得。非公認のプロテスタント教会「温州ベタニア教会」の牧師として、非公認教会の若手リーダーとなっている。

藤野彰氏:読売新聞東京本社の記者として、社会部記者、上海特派員、北京特派員、シンガポール支局長、国際部次長、中国総局長、編集委員(中国問題担当)などを歴任。2012年4月から現職。著書に『嘆きの中国報道』(亜紀書房)、『現代中国の苦悩』(日中出版)、『臨界点の中国』(集広舎)、『客家と中国革命』(東方書店)、『現代中国を知るための40章』(明石書店)など。訳書に『殺劫――チベットの文化大革命』(集広舎)ほか。

劉燕子:中国湖南省長沙出身。1991年、留学生として来日し、大阪市立大学大学院(教育学専攻)、関西大学大学院(文学専攻)を経て、現在は関西の複数の大学で中国語を教えるかたわら中国語と日本語で執筆活動に取り組む。編著に『天安門事件から「〇八憲章」へ』(藤原書店)、邦訳書に『中国低層訪談録:インタビューどん底の世界』(集広舎)、『殺劫:チベットの文化大革命』(集広舎、共訳)、中国語共訳書に『家永三郎自伝』(香港商務印書館)などあり、中国語著書に『這条河、流過誰的前生与后世?』など多数。


主催:科学研究費補助金基盤研究(B)「中国における差別問題の『発見』と法的対応」(研究代表者:鈴木賢)
共催:東アジアメディア研究センター、「体制転換と法」研究会、北海道大学法学研究科附属高等法政教育研究センター