公開シンポジウム 「景観権とその公共性」

「景観権とその公共性」

昨今話題となっている東京・国立マンション事件においては、都市景観のあり方が改めて問われています。ここ札幌でも、不況による会社所有地の売却などに伴い都心部ではマンション建設ラッシュが続き、40階建て以上の超高層マンションも数件工事が進んでいます。このような高層建築の増加によって、都市景観は大きく形を変えつつあります。またその一方で、昨年には景観法も成立し、景観保護の動きも進んでいますので、景観に関する市民の利益の問題は今後ますますクローズアップされて来るのではないでしょうか。このような変化の中で、高等研センターは、一般市民の方々や学生の皆さんなど広い聴衆を対象として、景観の保護に関わる権利とその公共性の問題に関するシンポジウムを行うことで、問題関心を喚起したいと考えます。

このシンポジウムでは、環境権の問題など民法において公共的利益の保全を考究する第一人者でいらっしやる立教大学法学部教授の淡路剛久先生を主たるゲスト・スピーカーとし、北大法学研究科からは民法のこれも日本有数の理論家である吉田克己教授と、行政法の観点から公共的利益の問題について積極的な研究を進められている亘理格教授に加わっていただいて、鼎談の形で聴衆の皆さんと共に都市のあるべき景観のあり方を考えたいと思います。
入場は無料です。多くの皆さんの参加を歓迎します。
 
日  時:2005年3月31日(木) 18:00~20:00
会  場: 北海道大学百年記念館 1F 大会議室 (入場無料)

◆ゲスト・スピーカー
 淡路 剛久●立教大学法学部教授
 吉田 克己●北海道大学法学研究科教授
 亘理  格 ●北海道大学法学研究科教授

◆コーディネーター
 長谷川 晃●高等法政教育研究センター長

●主催
 北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター
●お問合せ
 北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター
 電話 011-706-4005(月・火・木)
 E-mail:jcenter@juris.hokudai.ac.jp