公開シンポジウム 「地域社会と男女共同参画社会基本法 ―札幌市の取り組みと共に考える―」

地域社会と男女共同参画社会基本法
―札幌市の取り組みと共に考える―

1999年6月23日、「21世紀の我が国社会を決定する最重要課題」を担う<男女共同参画社会基本法>が成立しました。この法律は「男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現」を目指す礎となるもので、日本社会に伏在する様々なジェンダーの問題を是正してゆく重要な第一歩となるものです。そこでは、男女の人権の尊重、政策等の立案と決定への共同参画、国際協調などの基本理念が定められ、これらを承けた政府や地方自治体の計画策定が求められています。
しかし、それからちょうど7年、「男女共同参画社会」という理念は私たちの社会の中でどこまで浸透し、定着して来ているのでしょうか?――<男女共同参画社会基本法>はまさに基本法であるために、その理念が実際にどこまで実現して来ているかは、私たちの身近な生活の中でまだ十分に見えているようには思われません。そして、そうだとすれば、この法律が求めている政府や地方自治体の計画策定、とりわけ私たちの生活に身近な地域社会における自治体の取り組みがどのように立案され実行されて来ているのか、またその担当者たちはどのような活動を試みているのかを知り、共に考えることは、たいへん重要な鍵となるでしょう。

世界の多くの国々でジェンダーの平等が促進される中、私たちは<男女共同参画社会基本法>を地域にどのように根づかせながら、ジェンダー差別のない社会へと向かってゆけるか――今回のセンター・シンポジウムでは、私たちが住むこの札幌市の取り組みを行政実務と学問とが協働して考え、法と社会の関わりの一断面を探ってみます。どなたでも入場・参加は自由(無料)です。ぜひお越しください。

 
日   時:2006年06月23日(金) 18:30~20:00
場   所: 北海道大学 人文・社会科学総合教育棟 W301会議室

◆ スピーカー
 長田みどり●札幌市男女共同参画課長
◆ コメンテーター
 尾崎一郎●高等法政教育研究センター教授
◆ コーディネーター
 長谷川晃●高等法政教育研究センター長

●主催:北海道大学大学院法学研究科 附属高等法政教育研究センター
●お問合せ先
 北海道大学法学研究科附属高等法政教育研究センター
 電話 011-706-4005