講演会「〈開かれた社会〉の規範論」


20150725ポスター ポスター(PDF)

  • 時間:15時~
  • 場所:明治大学 駿河台キャンパス
       リバティータワー11階 1115教室

  • 【講 師】
     小坂井敏晶氏(パリ第8大学)
  • 【テーマ】
     「〈開かれた社会〉の規範論」

【要 旨】

〈開かれた社会〉という標語には誰もが賛成する。しかし、その意味を我々は本当にわかっているだろうか。時間と空間を超越する普遍的価値が存在すれば、世界は閉ざされたシステムをなす。近代は神を殺し、社会を未来に開いた。

社会に生まれる逸脱の正否を、社会に内在する論理では決定できない。社会を破壊する異質な論理が社会の真っ直中から生まれてくる。外部から異文化がもたらされなくとも、社会が自ら異質性を産出する。これが〈開かれた社会〉である。

〈開かれた社会〉は人間の意志から遊離し、自律運動する。主体性・自律性・学習可能性・未来予測可能性を峻別し、規範論の役割について考えたい。


主催:明治大学 法と言語科学研究所、北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター