市民セミナー「循環型社会形成と法システム」

大塚直●学習院大学教授
北村喜宣●横浜国立大学助教授
福士明●札幌大学教授

主催:高等法政教育研究センター

報告

昨年、資源循環に関連する6つの法律が制定され、さらに廃棄物処理法が大幅改正されたのをうけて、10月28日午後、法学部で「循環型社会形成と法システム」と題するシンポジウムが開催された。このシンポジウムは、畠山が中心になって進めている共同研究「循環型資源管理システムの構築にむけて」の一環で、共同研究のこれまでの成果を研究者や一般の方に報告するとともに、その声を研究内容に反映させるために企画されたものである。本センター研究員でもある大塚直学習院大学教授、北村喜宣横浜国立大学助教授にくわえ、アメリカ合衆国で廃棄物法の研究を終えて帰国したばかりの福士明札幌大学教授をパネラーに迎えた。大塚・北村両氏は、最近の立法動向や各地の具体的事例に詳しく、参加者にきわめて有益な情報が提供された。また福士氏の報告も、1年間の在外研究の成果を示す水準の高い報告であった。

報告の終了後、50名ほどの参加者の中から活発な質疑があり、問題に関する研究者・一般市民の関心の高さをうかがわせた。