公開シンポジウム 「道州制のゆくえ」

道州制のゆくえ

近年の地方分権化の動きと相俟って、特に北海道について話題に上ってきた道州制ですが、その理論的意義は大いに語られて来たものの、その実現可能性については、未だに明確な見通しは立っていません。もちろんそこには、道州制自体が持つ政治的・経済的・社会的な長短が必ずしも明確ではなかったり、あるいは国の姿勢や北海道という地域の条件、世論の動向などの様々な要因が複雑に絡んでいるといった事情もあります。またそこでは、分権化さえすればよいことがたくさんあるといった楽観論も、逆に分権化をしても何も変わらないといった悲観論もいずれも極端に過ぎるでしょう。しかし、それでは道州制に今何が求められているのか、その行方をどのように捉えたらよいのか、そういった現実的な眼を鍛えるために、このセンター・シンポジウムでは、理論と実践を橋渡しする論客として、北海道と中央とをつなぎながら活躍しているお二人のスピーカーを迎え、共に考えたいと思います。

 
日  時: 2004年10月25日(月)18:30~20:00
場  所: 北海道大学法学部 9番教室
 
◆パネリスト
 跡田直澄●慶応大学商学部教授

専門は公共経済学・財政学。税財政改革や医療年金改革などの政府部門の改革が社会に与える影響を分析すると共に、政府に代わる公益的サービス主体としての非営利組織の経済分析を試みている。近著に『企業税制改革』 (日本評論社,2001)がある。

 宮脇淳●北海道大学大学院法学研究科教授

専門は行財政学。政府や地方自治体の行財政の現状を批判的に分析しながら、あるべき公共部門の条件について考察を進めている。また、行財政実務に関しても実践的な提言を行って、実務面にも影響を与えている。近著に『公共経営論』(PHP研究所、2003)がある。

◆コーディネーター
 長谷川晃●北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター長

●問合せ
 北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター
 jcenter@juris.hokudai.ac.jp 電話 706-4005(内線4005)
●主催
 北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター

※入場無料、参加ご希望の方は直接会場へお越しください。
※自家用車は構内に乗り入れできません。