シンポジウム 「先住民族の権利の現在―その法と政治の新たな展開―」

先住民族の権利の現在
―その法と政治の新たな展開―

 1993年の国際先住民年とその後の10年を皮切りに、現在さらに国際条約化が推進されている先住民族の権利。世界的にその拡充の動きが広がっている中で、日本との関わりでは何と言ってもこの北海道のアイヌの人々の権利の認知とその適正な実現が焦眉の課題になっています。アイヌ新法に基づくイオル再生計画はもちろんのこと、学術面でも先住民族の人々の文化・経済・社会についての研究が蓄積されつつありますが、その一方では先住民族の権利の問題はまだ十分な社会的認知や制度整備を得ているとは言えない状況であることも見逃せません。世界の多くの国々で先住民族の権利実現のための制度整備が促進される中、私たちは先住民族の権利を日本社会や北海道の地域にどのように根づかせながら民族差別のない社会へと向かってゆけるのか――今回のセンター・シンポジウムでは、アイヌの視点と共に、憲法学・国際法学・政治学の角度から先住民族の権利の現況と展望を考えてみたいと思います。どなたでも入場は自由(無料)です。ぜひお越しください。
 
日  時:2006年12月16日(土) 14:00~17:30
場  所: 北海道大学 文系共同講義棟5番教室 [講演]    & 人文社会科学総合教育棟W 301会議室 [討論](2つの施設はつながっています。初めに5番教室で講演があり、休憩後W301会議室で討論が行われます。)

◆ ゲスト
 横田耕一●九州大学名誉教授・憲法学
 坂元茂樹●神戸大学教授・国際法学
 相内俊一●小樽商科大学教授・政治学
 阿部ユポ●北海道ウタリ協会副理事長
 高木喜久恵●北海道ウタリ協会理事
 常本照樹●北海道大学教授・憲法学

◆ コーディネーター
 長谷川晃●高等法政教育研究センター長

●主催:北海道大学大学院法学研究科 附属高等法政教育研究センター
●お問合せ先
 北海道大学法学研究科附属高等法政教育研究センター
 電話 011-706-3309