ワークショップ 「法整備支援を通じた グローバルな法形成の一断面 ―〈法と開発〉理論の観点から―」

法整備支援を通じたグローバルな法形成の一断面
―〈法と開発〉理論の観点から―

 東西冷戦構造の崩壊後、様々な国際機関、政府、NGO等による法整備支援が体制移行国や発展途上国を中心に再び活発化しています。このような現象にはいかなる背景や関係主体の意図、意義や効果が見出されるでしょうか。本ワークショップでは、法整備支援をグローバル化が進展する国際社会における法秩序形成の一断面として捉え、法整備支援の現状と問題点を確認したうえで、<法と開発>(Law & Development) 理論の観点から問題解決の可能性や今後の展開の方向性を探ってみます。一国の政治や経済が先進国に互してゆくことは一面では確かに有意義ですが、しかし他面ではそのことで当該の国や社会固有の実践や文化が損なわれうることにも留意しなければなりません。そこでは、先進国の法が異質な国や社会にどこまで導入できるのか、またどこまで実効性を持つのかを検証してゆく必要があります。<法と開発>理論はまさにこの現代的課題のための新たな研究領域であり、この領域の日本でのパイオニアの一人である松尾弘先生に概観してもらいます。皆さんのご参加を歓迎します。
 
日   時:2007年2月9日(金) 14:00~17:00
場   所: 北大 学術交流会館(正門側) 1階 第4会議室

◆ ゲスト
 松尾 弘●慶応義塾大学法科大学院・教授
◆ 司会
 長谷川晃●高等法政教育研究センター長

●主催:北海道大学大学院法学研究科 附属高等法政教育研究センター
●共催:北大法学研究科法理論研究会+科研基盤S
      「<法クレオ―ル>と主体的法形成の研究」プロジェクト
●お問合せ先
 北海道大学法学研究科附属高等法政教育研究センター
 電話 011-706-3309