シンポジウム「〈法のクレオール〉の諸相を探る」

科研費基盤S「<法のクレオール>と主体的法形成研究」シンポジウム

「<法のクレオール>の諸相を探る」

場所:札幌北スカイビル8F 北大法学研究科大学院GPオフィス
    (札幌市北区北7条西5丁目7-1)
時間:13:00~18:30
主催:科研費基盤S「<法のクレオール>と主体的法形成研究」プロジェクト
共催:北大法学研究科法理論研究会
    北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター

ご案内(PDF)

報告

 本シンポジウムは、平成17年度から始められた科研基盤S「法のクレオールと主体的法形成の研究」の最終年度における研究取りまとめのために開催された。そこでは、本研究科基礎法講座の教員を中心とする各研究分担者が法哲学、法社会学、法史学、比較法などの領域における異なる法の相互作用について、各自の研究の概要の報告を行い、多彩な分野の5人のゲストがそれぞれの問題場面における法の相互作用をめぐってコメントや質問を行うという仕方で議論が進められた。各分担者の報告を通貫した基本的な論点は、異なる法的・社会的規範がせめぎあう様々な社会状況の内で法学者や法実務家などの法的主体が新たな法のあり方を探る過程を明らかにすることであった。そしてそこでは特に、法クレオール化の条件、主体性の意義、文化と法の関わりなどが議論された。シンポジウムは6時間に及ぶ長丁場となったが、助教・院生の参加も得られ、たいへん有意義な機会となった。

長谷川 晃