吉田邦彦教授が、チェルノブイリ事故に関する調査のため、ベラルーシ・ゴメリ州を訪問し、政府要人と会談いたしました。
日本の大学教授代表団のゴメリ州訪問
*ゴメリ・ラジオ局のポタペンコ・アレクサンドルの報告 (2014.4)
2014年3月26日午後、日本の大学の教授4人(法学、社会学、医学)らによる代表団がゴメリを訪問した。チェルノブィリ原発事故後の廃炉・復興問題を担当する部局の(ベラルーシ側の)代表者たちと(日本側の)代表団との会談が行われ、日本からの賓客のレセプションには(ゴメリ)地方の高等教育機関の代表者たちも参加した。
日出ずる国の代表団はゴメリ州の研究協力者たちに日本における焦眉の問題である「放射能問題」について語った。吉田邦彦教授曰く。「福島(を巡る問題)は多くの方々にとってとても大きな問題です。被災者の方々の多くは未だはっきりと決まっていない状態にいます。つまり、以前暮らしていた場所に戻りたい人もいれば、疎開したい人もいます。しかし、政府からの支援は十分ではありません。」
代表団は、会談に続いて、共和国放射線学研究所を視察し、ベラルーシにおいて各品目について厳密に基準値を規定していること、汚染地域と炉内の管理体制が厳格に行われていることを評価した。チェルノブイリ原発事故の復興の問題に対する日本の関心が高まっており、ベラルーシ・日本両国の関係がさらに深化されることを期待したい。
リュドミラ・リシュク・ゴメリ州執行委員会チェルノブイリ原発対策局・副局長と吉田教授)
国立放射線学研究所(左から3番目が、ヴィクトル・アヴェリン所長)