ごあいさつ

法学部長・大学院法学研究科長 佐々木 雅寿

札幌農学校に起源をもつ北海道大学は2026年に創基150周年を迎えます。北海道大学は、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」、「実学の重視」という4つの基本理念を建学の精神として発展してきましたが、今後は、Sustainability(150年先の未来を守るために)、Innovation(世界の課題解決に向けて)、Diversity(多様性にひらかれた教育・研究の場)の3つのテーマを一体として推進することで、より明るい社会の実現を目指します。そのために、北海道大学は、卓越した世界的研究能力(Excellence)と地域に密着した課題解決のための社会への拡張力(Extension)を融合した大学を目指します。

北海道大学法学研究科・法学部においても、4つの基本理念が確実に受け継がれてきました。そして今後は、新しい3つのテーマを踏まえて、優れた教育・研究能力とその成果を用いて、地域の課題解決のために広く社会へリーチアウトすることも、法学研究科・法学部にとって重要な役割となります。

そのため、法学研究科・法学部においては、学生の多様性をより高め、歴史と比較という観点から見た法律学と政治学の基底的な知識と考え方のみならず、その応用、他の学問分野との融合的な視点等も教授して、新しい社会課題の解決に寄与しうる人材を社会に送りだすことが重要な役割となります。それに加え、すでに社会で活躍している人達に対するリカレント教育をより充実することも必要となります。

これらの取組みを実現するために、法学研究科・法学部では、多様なバックグラウンドをもち、学界において高い評価を受けている教員、豊富な実務経験をもつ教員等が、学生のニーズに対応した丁寧な教育と卓越した研究を行っています。

法学研究科・法学部には、学生の視野を広げ、思考を鍛える優れた教員、充実した学習環境、美しい自然、そしてなにより、優秀な仲間や先輩がそろっています。大志を抱いた学生を歓迎します。

 法学部長・大学院法学研究科長 佐々木 雅寿